こんにちは、ワーママ歴10年越えのまやです。今日は、ワーママの皆さんなら誰しも悩む、子供の病気と仕事について、お話します。
職場復帰後、最初の試練は「子供の病気」だと思います。
病気の子供を保育園に預けて出社はできません。なので、会社を休んで看病することになると思います。
でも子供を保育園へ預けられない間、ずっとお休みをするのは難しいですよね。
申し訳なさのあまり、無理して出社してる方もいると思いますが、
ほんとに仕事の忙しい時以外は、無理しない方がいい!
そう思う理由は
私自身が子供より病気をこじらせ、自滅した
悲しい経験があるからです。
いつの日か、子供が熱を出さなくなり、ガッツリ働ける日が来ます。
下の娘が小学生になり、病気をしなくなった今、私は小さい子供を持つワーママ社員、妊娠中で体調不良のプレママ社員のフォローに回っています。
その日は案外早く来るかもしれませんし、とにかく無理しないでほしいのです。
無理してほしくない理由を、私の数年前までの経験から語ります。
目次
2人目出産後復帰。子供の病気が2倍に
2人目が1歳3ヶ月で二度目の職場復帰を果たしました。上の子は男の子、下の子は女の子。一般的に
「男の子より女の子は病気しない」
と聞いていたので、期待していたのですが、下の娘はしょっちゅう病気をしていました。
無理もありません。復帰最初の年。
上の子は定員5人の保育ママさん
下の子はクラスの定員15人、全体で90人規模の認可保育園
に在園でした。
ウィルスの量、感染力も上の子を預けていた保育ママさんよりも高くて仕方なかったと思います。
当時、上の子は年長クラスに上がっており、以前よりも体力がつきましたが、胃腸炎をよくおこしており、ひどい時は点滴入院も。
どの家でも経験済だと思いますが、兄弟同時に病気をすることは稀。片方が病気して治った頃に、もう片方が病気をする、、、というのが定番でした。
「やっと出社できる」
と思ったのも束の間。また会社を休まざるを得ない。
うちもそんな日が多かったです。
2週に一度発熱する娘
娘は、兄の兄弟枠で認可保育園に無事入園するも、特に最初の一年はよく熱を出しました。
37・5℃以上熱が上がると、保育園は預かってくれません。
中には咳と鼻水だけで、発熱しないなんて子もいて
「なんて親孝行な子なんだろう」
と思ったことも。
二週に一度の割合で発熱し、遅刻、早退、有休、、、かなりしんどかったです。
二週以上発熱しなかったときは、拍手! 素晴らしい! と褒めたほどです。
(当時は、会社にテレワークの仕組みもなく、遅刻、早退、有休のいずれかしか、選択肢もなかったんですね)
二人目の復帰ということで、仕事は以前やっていた仕事がメインでしたし、業務量もさほど多くなく、本当に忙しい時以外は休ませてもらい、その時一緒に仕事をしていたメンバーには随分迷惑をかけました。誠意を持って接するしかなかったです。
※兄弟枠:認可保育園は家庭ごとに点数をつけ、点数の高い順から入園が決まる。特に兄弟が在園していると、点数が加点され、下の兄弟は上の兄弟の園に入りやすい。その現象を総称して「兄弟枠」などという。
実母になつかず、頼れない(泣)
休みがちだと、たとえ有休があっても、休みづらくなります。
本来ならば、主人に代わってもらいたいところですが、それはかないませんでした。主人は義父と小さな会社を経営しており、一人でも欠けると仕事が回らないからです。こちらのほんとの繁忙期以外融通をつけてくれません。
娘が二歳を過ぎた頃も、相変わらずよく熱を出していました。
休みが続いたので、実母に依頼することにしました。
しかし実家は近くなく、育休中もしょっちゅう行き来していたわけでなかったため、子供は実の祖母にもかかわらず、慣れてませんでした。でも休みづらかったため、無理を言って来てもらいました。
朝来てもらって、遅刻して出社。仕事が乗ってきた昼休みに入る頃、携帯に母から電話がかかってきました。
「お昼ご飯に何を食べても泣くの。プチトマトとか食べたがるのに、食べると何故か大泣き。『ママがいい、ママがいい』と言い通しだよ。もうこちらはお手上げ。帰ってきて」
という悲痛な叫びでした。
仕方なく、上司と同僚に事情を説明し、早退することにしました。
帰宅し、娘を小児科へ連れて行ったところ、ヘルパンギーナであることが判明しました。
毎年6月頃から、ヘルパンギーナやプール熱、手足口病などの、夏風邪が流行り始めます。娘もその流行りに乗り、入園した年とその次の年は、ヘルパンギーナになっていました。
ヘルパンギーナは、発熱し、喉に口内炎のようなものができる夏風邪です。何か飲み込んだ時に痛くて大泣き。まだ自分で意思表示ができない歳だったので、小児科へ連れて行くまで、何故大泣きするのかもわかりませんでした。
上の息子は、たまたまそういう”夏風邪”をひかなかったので、
「夏場は風邪をひかない」
と無意識に思い込んでいましたが、違うんですね。
ただ、仮にヘルパンギーナのような病気でなくとも、あまりなついていない人に子供を預けるのは難しい、、、と痛感しました。
病児保育はワーママの駆け込み寺。だがリスクも高い!
実母を頼れない、義母もいるけど、頼みづらい、、、
次のカードは、「病児保育」でした。
ある時、なかなか娘の熱が下がらず、困り果てて、「病児保育」を利用することにしました。病児保育とは、認可・認証保育園、保育ママに通常みてもらっている子が、発熱等で保育園で預かってもらえない時に預かってくれる施設です。
子供を預ける場所がない、困ったママの”駆け込み寺”的な施設でしょう。
施設の方がとにかく優しい。電話で予約したときに、
「空いてますよ。大丈夫ですよ、お母さん」
と返事があったとき、どれだけ救われたか、、、
ただし定員があるため、いつも空いているわけではありません。事前に電話で予約しなければなりません。また、指定の小児科医に診てもらって、健康観察カードのようなものを書いてもらったり、飲み物、食事、着替え、おむつ、バスタオル等も自分で用意する必要があります。
また、一日3000円ほど費用がかかります。預かり時間も保育園ほど早くないため、遅刻して出社になりますし、3000円自腹は厳しいですがそれでも、、、と思い、預けました。
先生に対して子供の数は少ないため、保育園よりも手厚い
保育園とは違ったおもちゃがある
そんな理由で、娘は満足そうでした。
が、病児保育から戻ってきた娘の様子が変です。病児保育へ行く前よりも熱は上がり、行く前にしてなかった咳をしていました。
翌日の病児保育をキャンセルし、会社を休み、小児科へ連れて行きました。
「病児保育でほかの子の病気をもらってしまったのでしょう」
と医師に診断され、新しい薬が処方されました。
病児保育は、確かにワーママの貴重な駆け込み寺。でもみんな病気だからきているのです。
自分の子が他の子から病気をもらうリスクがある
自分の子が他の子に病気をうつすリスクもある
それを忘れてはいけないのだ、と思いました。
会社の先輩からは、「まだ忙しくない時期なら、病児保育に入れず、休んで家でみてあげた方がいい」と言ってもらい、その時は休ませてもらいました。
病児保育はありがたい施設だが、リスクもはらんでいる
そのことを踏まえた上で、利用すべきと思いました。
疲労蓄積? 母が倒れる
年少、年中と進級し、娘も「二週に一度発熱」することはなくなりました。
しかしまだまだ小さいので、完全に病気をしなくなるわけではありません、、、
年中クラスの年末に、娘はインフルエンザになってしまいました。
こちらも気を付けていたつもりですが、娘が治った頃にインフルエンザをもらってしまいました。看病していると一緒にいますし、こちらも疲労蓄積で、どうしてもウイルスをもらってしまいます。
やっとお互いの体調がよくなった、、、と思った頃、また娘が発熱しました。
年度末も近く、これ以上は休めない、、、と思った私は、性懲りもなく、娘を病児保育に預けて出勤しました。雨の中、自転車で送り迎えもしました。
娘の熱が下がり、いつもの保育園に登園し、私も出勤しました。
午前中普通に働いていましたが、午後からしんどくなってきました。
その日は早めに帰宅し、病院で風邪薬をもらいました。
その薬を飲んで、早めに寝ました。翌日の朝、熱がなかったので出社しましたが、午後になると体が重くなってきました。
午前中は熱がないのに、午後になると熱が上がってくる
普通の風邪と違う。違和感を感じました。
近所のかかりつけ医ではなく、少し大き目の病院へ行き、症状を伝えました。
血液検査、レントゲンで調べたところ、肺は白く濁っていました。
肺炎になっていたのです。
入院は免れましたが、一週間家で安静にしているようにと言われました。
「トイレと食事以外、動かないで、とにかく寝てなさい」
と指示され、見たことのない薬をたくさん出されました。
検査代も薬代も、通常の風邪の時の診療時よりも高額でびっくりでした。
それから一週間、主人が娘の保育園の送り迎えをすべて担当(通常迎えは私の仕事でした)、炊事、洗濯、保育園の準備、、、ワンオペで回し、きつかったと思います。
年度末だったため、特に会社に迷惑をかけました。
期日までに仕事を間に合わせるため、他部署に異動になった元同僚に上司は応援をお願いしました。
上司は、元同僚に「部署内で何とかできないのか」とかなり嫌味を言われたようで、申し訳ないことをしました。
一週間後、再度受診しました。
肺は以前よりも白くなく、出社の許可が出ました。
母親である私が無理して倒れると、もっとみんなに迷惑をかける
ほんとに無理をするのは止めよう
と心に誓ったのですが、、、
歴史とは繰り返してしまうものです、、、
2度目の肺炎 娘の最後の発表会を泣く泣く欠席
娘が年長クラスの秋は、インフルエンザの流行が早かった年でした。
11月の半ば、年中クラスでインフルエンザが流行りはじめ、年長クラスの娘ももらってきてしまいました。
同時に息子も私も娘からもらってしまったらしく、三人同時にインフルエンザになりました。
娘と息子は一度、予防接種を受けていたこと、若くて体力があるため、
あっという間に熱が下がり、YouTubeを見たり、好き勝手にしていました。
私の方は、予防接種をまだ受けていなかったこと、疲労も蓄積していたからか、なかなか熱が下がりません。
子供たちも一緒にいて気になるし、洗濯やご飯の準備をして、しっかり休めませんでした。
週末、やっと熱が下がりました。
明日から出社できると思っていた日曜日。午後から熱が上がり始めました。
なんか変、、、
翌日は、上の息子が社会科見学で浅草に行くことになっていて、弁当を用意しないといけませんでした。
インフルエンザが治った息子は、浅草の社会科見学をとても楽しみにしていました。
主人の
「朝、コンビニで弁当買ってくるよ。弁当箱にパカっと移したら?」
という提案を跳ね除け、レンチンでしたが弁当を用意することに。
その日は明け方まで「弁当準備」のプレッシャーで、寝付けませんでした。
熱も下がっている感じはしませんでした。
フラフラになりながら弁当を用意し、息子を送り出しました。
その後、以前受診した大き目の病院へ行きました。
検査の結果、また肺炎になっていることがわかりました。
前回同様、入院は免れましたが、また一週間自宅で安静にするように指示されました。
私は凍り付きました。仕事も気になりましたが、その週末には、娘の保育園の発表会があったからです。
「週末にある娘の保育園最後の劇の発表会があります。マスクをして、一番後ろの席で鑑賞できないでしょうか?」
「ダメです。肺炎は周囲に移すリスクがあるから。保育園へ行ってはダメです」
まさか、最後の発表会を見に行けないなんて、、、
絶句しました。
毎日一生懸命劇の練習をして、私に成果を見せてくれる娘に、何て言ったらいいのだろう?
あまりにもかわいそうです。
何とか主人が見に行ってくれることになりました。
幸い、保育園の父母会の計らいでカメラが入り、後でDVDにして見せてもらえましたが。
娘に発表会に見に行けないことを伝えると、泣いてしまいました。
ごめんね、ごめんね、、、
何度も謝りました。
その後の保育園の連絡帳には、「ママが病気で発表会に来られない話をしたとき、泣きたい気持ちをぐっとこらえて練習を頑張っていました」と書かれていました。
一番ママに見てほしかった。
でも、ママは病気だから仕方ない。
こんな風に思っていたのだと思います。
この時ほど、病気をして辛かったことはありません。
主人が目の前で見る劇本番。しっかり役を演じきったそうです。
いっぱい褒めました。
一方、私の胸は痛かったです。
この時は会社に迷惑をかけただけでなく、いろいろな人に迷惑をかけました。
実母、義母はご飯を作りにきてくれました。義理の妹まで、作ったシチューを届けてくれました。
土曜日、主人は仕事で娘を見られないため、保育園にも預けました。
「ちょっとの無理」と思ってしたことが、こんなひどいことになるとは、、、
周囲に迷惑をかけただけでなく、娘も傷つけてしまいました。
こんな経験から、ワーママの皆さんには、ほんとに無理してほしくないと思うのです。
小学1年で皆勤賞。やっと会社と同僚にお返しできる!
半年後、娘は小学校へ入学しました。
その年、なんと皆勤賞でした!
夏休みに1日熱を出しただけだったのです。
子供が病気をしなくなったため、看病疲れもなく、私自身も風邪などひかなくなりました。
そして、子供の体調不良や自身の体調不良で休むワーママ社員、プレママ社員、忙しい他の同僚のフォローに回りました。仲間に感謝されました。
また幅広く仕事を経験したため、私のところに仕事がたくさん回ってきました。
仕事をこなしながら
「今まで子供の病気で穴を開けた分、やっとお返しできる」
と思いました。
終わりに
子供の病気が続くと、
「いつまでこんな日が続くのだろう?」
と不安になります。
出口の見えない、長いトンネルに入った気分になることもあると思います。
でも「長い」と思っていたトンネルも、私のように案外早く抜けられる人もいます。
すぐでなくとも、トンネルを抜けられる日は必ず来ます。
以上の私の経験から
- 有休とテレワークをうまく使って乗り切る
- できるならパートナーを頼る
- お休みして迷惑かけたことを謝罪
- できる時にできることを精一杯やって誠意を見せる
- ガッツリ仕事をする
- 後輩ワーママのフォローに回る
→つまり、これまで迷惑をかけた分のお返しをする
ワーママの皆さん、めげずに、無理せず、甘えられるときに周囲に甘えて、
お子さんの幼少時代を乗り切ってください。
恩返しできる時に恩返しすればいいのです。
あなたがお返しできる日は、必ず来るのですから。
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